できるだけ相続税を抑えて遺産相続をするには生前対策がとても大切で、早めに着手しておくことでよりその効果を高めることができます。ご自身で対応することも可能ですが、その際は税理士の活用をご検討いただければと思います。
生前対策について税理士へ依頼をすることには以下に掲げるメリットがあります。
相続税・贈与税についての知識が十分でない方が取り組む場合、まずは税制について理解を深める必要があります。そのうえで控除や特例を上手く使いこなさなければ節税効果は得られません。
基礎控除(年間110万円)の範囲内で生前贈与を繰り返すなど、簡単に取り組めることもありますが、この方法だと時間がかかり過ぎてしまうのと節税効果としては比較的小さいという問題があるのです。
より短期的に大きな効果を得ようとするなら、状況に合った仕組みを有効活用する必要があり、そのためには幅広い知識が求められます。税理士に相談することでご自身が知識を学ぶことなくこの点をカバーすることができるでしょう。
節税対策はやり過ぎに注意しなくてはなりません。もちろん、法律に則って適式に対策がとれているのなら問題はありませんが、間違った方法で取り組んでしまうと節税効果が得られないどころか税制上のペナルティを課される危険性があるのです。
例えば本来贈与税について申告しないといけない場面でその義務を果たさずにいると無申告加算税がペナルティとして課されてしまいます。少なく申告してしまったときには過少申告加算税が課されますし、納税が遅れたことに対しては延滞税も発生します。
故意や悪質な行為態様であったときはよりペナルティは重くなりますが、「意図していなかった」「知らなかった」というだけで責任が免除されるわけではありませんので、税理士に聞いて適切な方法で生前対策に向き合うことが大事です。
仮に税制についての正しい知識を持っていたとしても、税理士を頼らずご本人で対処するとなれば手続きに時間も労力も割かなくてはなりません。面倒な手続きに煩わしさ感じることもあるでしょうし、必要書類の準備にストレスを感じることもあるでしょう。
税理士に依頼すれば面倒な作業を代行してもらうことができますので、このような負担を感じる必要はありません。